(2011/08/30)
今度は、法人会にドラマー乱入!?
以前、小学校の教室でドラムを叩いたり、音で遊ぶ授業をやったお話(「小学校にドラマー乱入?」2010/02/28付)をエッセイに書きました。今度は、なんとその大人版です。
舞台は、東京都練馬区の法人会での「教養研修」! 会社やお店を経営される、いわば社長さんや店主、そのご家族を前に、私ごときが講師として呼ばれたわけです。
・・・え?一人でしゃべるの?何を?・・・とためらいも束の間、「面白そうだなー」と、すぐに引き受けてしまいました。
幹事さんは私のコンサートにもたびたび来られている方のようで、私のことをよくご存知の様子。「音楽の楽しみ方講座」と題してお任せです、お好きにやってください、という感じで、少し気分も楽に。
地区センターのような会場で防音がない部屋なのですが、私ドラマーなので、とりあえずドラムセットを持ち込ませていただきたい。「会館の人からも、許可もらいましたー!」とのことで、ドラムは叩けるぞ、と。
とは言え、自分の音楽をお聞かせするのが本業の私。バンド演奏もない状態で、人生の先輩方に、何をお伝えすればいいのか。。。思案しました。が、考えもまとまらないうちに本番当日。
ぞくぞくと集まる参加者の皆さん。今までの会合の中でも、最も参加希望者が多いとのこと。
50才代〜70才代の方が中心だったような。どう見ても、私など皆さんから見ればポツンと若輩者。ほとんど私のことはご存じないはず。さあ、どうする?
最初に私の紹介ビデオを見ていただいている間の10分間。外で一人待つ間に、頭の中でどんどんと講座の内容がまとまっていきました。会場の雰囲気、お客さん(?)の様子を感じて、ステージで臨機応変にやれるあたりは、長年ライブミュージシャンをやっている甲斐もあったってもんです。
司会「それでは、平井景先生をお招きしましょう!どうぞー!」パチパチ。
「どもども、どーも。」とヘラヘラ笑いながらユルユル登場したら、なぜか笑いもおきまして。
終始、うなずきや笑い声や拍手がたくさんの、和やかなムードでしたね。
40分でいいと言われていたのに、結局もりあがって1時間半もやってしまいました。
リズムのお話から、ドラムセットの成り立ちを説明して、少しドラムソロ。おおーって拍手をいただく。お仕事を成し遂げられている方たちって、何かを自ら楽しもう!っていう姿勢がすごいなって。そう思いました。
私がピアニカで簡単なメロディーを弾いて、それに合わせて、いろんなタイミングで手拍子をやってもらう。そうするとリズムの感じが変わって、身体のノリ方が変わる。童謡のメロディーが、サンバでサッカーの応援歌のようにも、ロックにも演歌にも聞こえる。
アレンジ(編曲)の原点ともいえるアンサンブルを体感していただきました。
私のアシスタントの大輔くんにパーカッションで参加してもらって、私はピアニカをノリノリで吹いてました。ん?ドラマーとして行ったんじゃなかったっけ??
そんなところから、リズムの拍子のお話、リズムの「オン」「オフ」つまり「間」のお話に。さらには、ドラムの音色を“立体的に”鳴らす方法、音楽のアンサンブルを“立体的に”聞かせる方法なども聞いていただきました。
それはこんな風にも例えてみました。集団の中の一人を目立たせたい時、「その一人が頑張って他より前に出る」という方法もあるけど、「他のみんなが下がれば、その人は自ずと無理なくフィーチャーされる」と。
「音量(実力)の強弱」だけではなく、「個々の音色(個性)の違い」で、「そのアンサンブル(集団)の立体感が生まれる」と。私は常々そう思っているのです。
あっという間に時間は流れ、自分としてはかなり手短にコーナーを展開させていったつもりです。皆さんがよく笑ってくださるので、しゃべりすぎたかも。。
最後は、映像とドラム。風景が流れるスライド・ショーとともに、ドラムソロを。
昨年からやっている「平井景ソロ・パフォーマンス」という、一人ライブの内容も盛り込まれました。
◆◆◆
皆さんのお世辞かもしれませんが、概ね好評だったようで、ほーっと一安心。皆さんの笑顔がいっぱいで嬉しかったです。その後のお酒が美味しかったこと。
こんな感想もいただきました。
「夕焼け空が大好きなんですが、ドラムでこう表現するのか!って感動しました。」
「笑いすぎて、涙が出ました」
「これからコンサート行っても、手拍子のタイミングが変わりそうです。」
「研修でこんなに盛り上がるなんて。ほんとに楽しかったです。」
◆◆◆
かくして、“法人会の教養研修「音楽の楽しみ方講座」平井先生の巻”が無事終了したのでした。私が一番楽しんでいたかもしれませんね。「またやらせていただきたいなー」と密かに思う今日この頃です。
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ご参加くださった皆様、本当にありがとうございます。
また、全ての段取りと細かいケアをしてくださった第一ブロック長、秀コーポレーション代表取締役の小宮ご夫妻さま。手引きくださった安田税理士事務所の安田さま。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
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