(2010/12/19)
32年間、ありがとう。〜マックス・インポート〜
【マックス・インポート - Mack's Import -】
私の父と母が32年間、奈良市内で営んだ小さな輸入雑貨店のことです。
マックスのマック(Mack)は、父の愛称。あ、日本人ですが。
1978年以来、たくさんの方々に愛され、支えられて参りました。
しかし残念ながら、母が店長として、ほとんどの日々を過ごしたこのお店も、2010年12月26日をもって閉店することになりました。
皆様には、長年のご愛顧に心から感謝申し上げます。
閉店を前に、連日のように大勢のお客さんにお越しいただいているようで、
母もとても喜んでおります。
私のところにも、メールや電話で閉店を惜しむ声をいただいたりもします。
素敵なお客様ばかりで、母を通して、いろんな方とのつながりが脈々と流れているのを感じます。
左から私 / オープン当初からご懇意の岩谷様 / 母
今回のエッセイを書き始めて、ふと以前にもお店についてのエッセイを書いたことを思い出し、読み返してみました。2001年6月付の「実家のお店」というタイトルです。
あれから10年近くが経ったのに、内容はそのまま最近まで適用できますね(苦笑)。
違うのは、もう幕を閉じるということだけ。
私が参加するCDがリリースされたら、いつもお店に置いてもらいました。なんと数十枚〜数百枚が売れるんですよ!このご時勢、そんなCDショップあります??
それがきっかけで、関西でのライブには、年配のお客様にも数多く通っていただけるようになりました。皆さんから「CDもライブも、いつも楽しみにしている」と言っていただけます。
「マックス・インポート」は奈良のアンテナ・ショップ。幅広い年齢層の「ヴィレッジ・ヴァンガード??」と密かに思っていました(笑)。
「32年間」って、本当に長いですよね。オープンしたのは私が10才の時ですから、私の人生の、ほとんど4分の3を占めることになります。
いまは離れて暮れしているとはいえ、家族の一員としては残念というか、何とも寂しい気持ちでおります。また、母が元気になんとかここまで続けられた奇跡に、深く感謝もしております。
「ちょうど潮時だ」と言っている母の心中はいかばかりか分かりませんが、また次なる人生のスタートとも言えるし、達成感を持ってくれるように願うばかりです。
そして、もうリタイヤしておりますが、一人で貿易会社やこのお店を興した苦労人の父。
教育機関でワールドワイドな仕事をしながら、奈良で父と母を支える妹。
私には、奈良で暮らすそんな家族がいます。
いつも支え合っている父、母、妹を、私は愛し尊敬しています。
そしてマックス・インポートの、思い出いっぱいの32年間をありがとうございます。
- 関連リンク
- エッセイ「「実家のお店」(2001/06/27)」
←前のエッセイ|
↑エッセイトップ|
次のエッセイ→
|