2005年が幕開けして間もない1月19日。
調布GINZで”平井景TRIO”のライブが行われました。
メンバーは、渡辺剛(キーボード)、村上聖(ベース)、平井景(ドラムス)。
このトリオとしては、2004年7月の初ライブ以来、6回目の公演となります。
この間、また別企画として”平井景+渡辺剛DUO”ライブが2回ありました。
いやいや、なかなか『ええ感じのバンド』になってきました。
今回で『このバンドは、ひとつ上の階段(Stage)に登ったな』
という実感を持っています。
左から渡辺、平井、村上
【”平井景TRIO”の意味】
自身のオリジナル曲や独自にリメイクした曲を中心に
「今、平井景が演奏したい楽曲」を素材にし、
「今、平井景が届けたい、伝えたい、表現したいサウンド」を
実現させるバンド。
このことを充分に理解し、私の要望を汲んだ上で
さらに私の期待以上の音を出してくれているのがこの二人のメンバー。
渡辺剛・・・ピアニストなの?キーボーディストなの?というカテゴリー化は
この人には意味がない。あらゆるサウンドを具現化する「鍵盤楽器奏者」。
村上聖・・・ベースというボトムを作る役割のみならず、メロディーを奏でてもらったり、
ギター的バッキングまでしてもらうなど、ベースという枠を超えた「弦楽器奏者」です。
「柔軟なプレイ・スタイル」 「幅広い音楽性」
「ものすごく熱いエネルギーと穏やかさを求めるココロ」
「ポップな音楽志向性を基本に持ちつつも、
崩壊を恐れず常に果敢に挑戦する精神力」
私の音楽には、こんなものを兼ね備えた人が必要だと思っています。
このメンバーで、このトリオにした意味は、
ライブの音を聴いてもらえれば分かると思います。
私はというと、誰に遠慮することもなく
「見たい風景」「伝えたい空気感」の為に
やりたいようにやらせてもらってます。
ドラムスという楽器の固定概念を取り払い、叩きたいように叩く。
ドラムス・メインで表現したい時には、メンバーにバッキングしてもらい
怒涛のドラム・ソロを叩く。
ドラムスの音が自分の中で鳴らない時は、曲はメンバーに任せて叩かないし、
ピアニカのメロディー、ギターのサウンドが欲しくなったら自分で弾いてしまう。
(→ドラムス以外の楽器を人前で演奏するのは、このトリオが初めての経験でした!
超緊張します(^_^;) だから、ココでしかやりません!)
【リーダーとしての活動】
私、平井景は様々なバンドに参加する傍ら、プロとしてこの仕事を始めた'92年以前からずっとリーダーとしての活動を行ってきています。
固定のメンバーでの「バンド・サウンド」を目指す時期も何度かあったし、
いろんなミュージシャンをお呼びして、毎回趣向を変えて多方面の音楽に
チャレンジするセッションを企画し続けた時期もあります。
ここまでやってこられたのも、本当に大勢のミュージシャン仲間や先輩の
お力添えがあってこそです。
ここで少し触れておきたいことがあります。
このような自由でクリエイティブな活動ができた裏側には、
ほぼ毎月ライブの機会を与えてくれた今はなき
「六本木ピットイン」の存在があります。出演回数はかるく3ケタに及ぶこの歴史あるライブハウスには、本当にお世話になりました。
そしてもうひとつ、いつも暖かいライブハウス
「調布ギンズ」。
こちらでは2000年以降、今でもホームグラウンド的存在としてお世話になっております。
私のバースデー・ライブも毎年恒例となりました。
この2つのお店なしには、今の私は語れないと思います。感謝です。
さてさて、こんな風にやってきた私ですが、
特に2004年に入ってから、
自分の楽曲や音楽世界を届けたい、伝えたい、
という想いがどんどん強くなり、
新たに自分を表現するバンドをスタートさせたいという
強い衝動に駆られるようになりました。
”渡辺剛”と
”村上聖”という個性豊かで最も信頼するミュージシャンに
想いを伝え、説得し、「うん。」と言わしめ(!?)・・・・・
かくして
”平井景TRIO”が始動したのでした!
このバンドでは、
全ての楽器が対等であり、
メロディアスな歌心と
リズムを打ち出す精神を大切にしていきたい。
「自然の音」「周りの空気」に耳とココロをじーっと傾けると、
いろんなメロディーやサウンドが聞こえてくる。
そんなところからもエネルギーをもらって
「平井ワールド」の進化、発展を目指したいと強く決意する
2005年の幕開けでした。