(2013/03/10)
吹奏楽部にて、ゲスト・ティーチャー
「もうすく演奏会、本番!」ということで、毎日がんばって練習してる高校の吹奏楽部、場所は茨城県那珂市まで行ってきました。
吹奏楽のコンサートって、クラシックの部だけでなく、ドラム等が入ったポップスのステージもありますよね。サンバやボサノバ、ジャズやファンクといったジャンルの音楽指導となると、クラシック出身の先生の中にはちょっと難しく感じられる方もおられ、こういう時は私の出番!アンサンブルの指導に、しばしば呼んでいただく機会があるのです。
こちらの吹奏楽部へは今年二度目。前回はみんなと初対面ということもあり、「とにかく音楽を楽しんで演奏しよう!」というテーマで取り組みました。
「自然に体を動かしてみよう。じっとして演奏することはないよ!」顧問の先生には「劇的に音が変わりますね」「この子たちが、こんなに楽しそうに演奏するなんて。。。」との感想をいただき、嬉しく思いました。普段からサポートされているOBの方々も、「今日はただ見学しているつもりだったのに、もう無理!我慢できない!参加したい!」と参戦。私もドラムを叩いて、一緒に合奏も楽しみました。
さて、今回はさらにぐーっと底上げを狙います。
「ドラムが変わると、こんなにバンドの印象が変わる。」「ダイナミックなドラムだと、バンドも活気付いて、感動的になるでしょ。」
私がドラマーとして参加したら、譜面に縛られることなく、こんな風にも演奏してみるよ、って、実際にみんなと合奏してみる。ドラムや打楽器の生徒にとって勉強になるのはもちろんですが、他のみんなにとっても刺激的な経験になればと、なるべくドラムで共演するようにしています。ベターっとした演奏になりがちな部分が、活き活きとしてきて、グッと心にくる。
そして!「リズムは打楽器のひと任せではなく、全ての楽器でノリを作り出して。」「メロディ音符をただ読むのではなく、歌うように吹いてみよう」
例えば、“ダー・ダー・ダー”って楽譜に書いてあっても、“ダー・ダッ・ダー”ってニュアンスを入れて吹いてみたら、踊りたくなりますよね。細かく演奏をストップさせながら、各楽器パートごとに音符の歌い方を確認したり。
私に付いているアシスタント君は、高校吹奏楽部の出身でもあり、とくに興味深く見学。「学生時代にこういう経験ができるなんて、ほんとうに羨ましい。すでに楽器が上手い高校生でも、これほど変化することに感動した」と言っていましたが、確かに。顧問の先生の熱意あってこその機会だと思います。
私も子供たちと接する機会は、実に大好きなので、とても幸せな時間でした。多くの生徒を相手にするって、ほんとにかなりエネルギーを消耗しますけど、みんなから教えてもらうことも多い。結局、気付けば、私が一番楽しんでるんですよね。
他校の先生も見学に来られていて、またこういう機会が増えそうな予感。私のことを必要
としてもらえる所へは、どこでも行かせていただきます!こういう指導風景を、誰でも見学可能にしてしまうのもいいなと思います。「音楽っていいもんだなー」って、たくさんの方々に感じてもらいたいです。
午前中から暗くなるまで、長時間がんばった皆に拍手!あのキラキラした目、ワクワク・ドキドキした気持ちを忘れずに“楽しんで”頑張ってほしいです。また皆に会いに行きたいと思います。