2003年4月、演奏旅行で小笠原諸島の父島へ行ってきました。
スティールパン奏者・原田芳宏さん率いる「PANORAMA Steel Orchestra」の
7人編成ヴァージョンに参加してのツアーです。
東京から船で南へ1000km!
そこは亜熱帯気候の別世界。
日本、しかも東京都に属するとは信じがたいものがありました。
戦後、米軍の占領下に置かれていた小笠原諸島は、
1968年に日本に返還。
今回はその「小笠原返還35周年記念」事業の一環として招かれました。
余談ですが、1968年といえば私が生まれた年です。
35歳のこの年にこの地を訪れたのも、何か運命的なものを感じる訳です。
さて、短い期間ではありましたが、
その貴重な経験を旅行記として以下に記すことにしました。
【原田芳宏 Steel Band】
原田芳宏(Double Second/Arrange)
竹内園恵(Tenor Pan)
伊澤陽一(Tenor Pan)
小林照未(Triple Cello Pan)
宇田川伸也(Six Bass)
小川岳史(Percussion)
平井景(Drums)
第一日目
朝9時に東京・竹芝桟橋に集合。
楽器は数日前にコンテナに積んであるので
カバンに詰まってる物は身の回りのものと食料だけだが、
結構重い。。。
さぁ、これからナント片道25時間半の長旅だ。
乗船するなり、ビールをプシュ!
4人部屋の一等客室で船賃は一人往復10万円近くもするらしいが、
狭いベットとテレビとテーブルがあるだけだ。
出航直後の船室/左からタケシ、私、シンヤ
東京湾はでかい。
船は進むが、なかなか湾外へ出ない。
と、湾外へ出た途端、にわかに船が揺れ始める〜〜
仲のいいメンバーと一緒だが
飲んで話しているだけで若干揺れが気持ち悪くなってくる。
イザワ
レストラン
レストランで軽く食事をして、デッキで海を眺めたりしていたが、
他にすることが無い。。。
じっと座って話をするには揺れがきついし。
とりあえず夕方まで寝る。
起きてからもすることがない。
ベットに寝転んで皆でビデオを借りてアホな映画を見たりして。。。
こんなダラダラとした時間の使い方をするのは
本当に久しぶりだ。
ちょっと嬉しい気分でもある。
寝たいだけ寝て、食べたくなったら食べる。
レストランでも食事はできるが味の割りに高いので
カップラーメンやスナックが中心。
船酔いしそうになるので、本は読めない。
電波が届かないのでテレビも携帯も使えない。
ダラダラ。。。
私以外のメンバーやスタッフは皆、
酔い止めの薬を飲んでいたらしいが
酒は一緒に飲む。
彼らは、酔いたいの?酔いたくないの??