ドラマーで作曲家、平井景 Official Website

『Story』/ 渡辺邦子

2020年1月15日発売
Bright Sun's Record (BRSR-CD013/014)
紙ジャケット8面仕様、2枚組CD、6ページのブックレット付き

『Story』/ 渡辺邦子

世界が感動する Oriental Crossover!

邦楽+ジャズの極上「箏こと」アルバム2枚組が完成!

“信州ジャズ”とのコラボを含むスタジオ新録音。そして、30年間の集大成、貴重なコンサートライブ録音をリマスタリング。

  • 「春の海」箏+ピアノ+ドラムスによる欧風・前代未聞アレンジ
  • 「春がきた」「証城寺の狸囃子」「山寺の和尚さん」日本唱歌をジャズアレンジ
  • 「ゴジラ」テーマソングの作曲家・伊福部昭が邦楽の為に書いた「二十絃箏とオーケストラのための・交響的エグログ」「二十五絃箏曲・胡哦」
  • 「乱」古典スタンダードを箏のデュオ演奏で新録音

ご購入方法

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【New Recording盤】(BRSR-CD0130)

ダイナミックで品のある箏の美しい音色、透明感のあるピアノ、色鮮やかに表現するドラムが新しい邦楽ジャズを生み出した。バイオリンと箏の「弦アンサンブル」は美しくリッチ。ソプラノサックス、ウッドベースも極上。厳かな「和」に、洗練されたジャジーな要素を加えた平井景の緻密なアレンジ力とプロデュース力が光る。

収録曲:
  1. 春が来た ♪試聴(MP3)
  2. 証城寺の狸囃子~山寺の和尚さん ♪試聴(MP3)
  3. 春の海 ♪試聴(MP3)
  4. 水の夜明け ♪試聴(MP3)
  5. 乱 ♪試聴(MP3)
出演者:
  • 渡辺 邦子:箏、二十絃箏
  • 伊佐津 さゆり:ピアノ
  • 太田 剣:サックス等
  • 帆足 彩:バイオリン
  • 山根 幸洋:ベース
  • 宮本 幸子:箏
  • 平井 景:ドラムス

【History盤】(BRSR-CD014)

貴重なライブ音源をリマスタリングした渡辺邦子の集大成。邦楽におけるメロディアスな現代音楽、驚くべきダイナミズム。

収録曲:
  1. 尺八と二十絃のための四つの古典的寓話抄「双魚譜」 ♪試聴(MP3)
  2. 二十絃箏曲「物云舞」v♪試聴(MP3)
  3. 二十絃箏とオーケストラのための「交響的エグログ」ピアノリダクション ♪試聴(MP3)
  4. 二十五絃箏曲「胡哦」 ♪試聴(MP3)
出演者:
  • 渡辺 邦子:二十絃箏、二十五絃箏
  • 三橋 貴風:尺八
  • 渡辺 かおる:ピアノ

Producer: 平井 景
Co-Producer,Liner-Notes: 島田奈央子
Mixing: 芹澤 薫樹
Mastering: 石橋 守
[Disc 1] Recorded on June 24 & 25, 2019 in Tokyo
[Disc 2] Recorded on October 12, 2001 / September 2, 1989 / November 10, 2017 /November 18, 2005 in Nagano


ライナーノーツ(抜粋)

by 島田奈央子(音楽ライター)

(渡辺邦子『Story』ライナーより抜粋)

《渡辺邦子×信州ジャズ》

そもそもは2012年から活動する音楽“信州ジャズ”がきっかけだった。

信州ジャズとは、長野・安曇野在住ピアニスト・伊佐津さゆりを中心としたプロジェクト。信州の風景への感動を曲にし、信州ゆかりの唱歌をジャズアレンジ。ドラマーの平井景がプロデュース。全国に向けて発信している。

その信州ジャズが2018年の長野県松本で開催した新春コンサートに渡辺邦子を特別ゲストに迎えた。箏の定番曲「春の海」、唱歌「証城寺の狸囃子」のジャズアレンジ、オリジナル曲などを熱演。

渡辺邦子のダイナミックでかつ品のある美しい音色と、伊佐津さゆりの透明感のあるピアノ、色鮮やかに表現する平井景のドラミング。「ジャズって、こんなに楽しいものなんですね!」と渡辺邦子。彼女の音の間合い、ジャズの魅力である「スウィング」というリズムに平井景も絶賛。前代未聞のサウンドに会場は大いに湧いた

その後、渡辺邦子から平井景にCD制作の相談が持ち掛けられた。「過去のライブ音源をまとめた、集大成を残したい」。平井は「せっかく作るのなら、いまの邦子さんがワクワクするものがいい。信州ジャズのレパートリーも箏用にアレンジをして、録音しましょう!」と。かくして、過去のライブ録音を集めた【ヒストリー盤】と、スタジオに入りバンドとセッションした【ニューレコーディング盤】の豪華2枚組という構想が生まれた。

2019年、都内録音スタジオ。メンバーは、信州ジャズの伊佐津さゆり(ピアノ)と平井景(ドラム)、太田剣(サックス)と山根幸洋(ベース)。さらにはバイオリンの帆足彩が参加。洋楽のバイオリンと邦楽の箏との「弦」のアンサンブルも美しくリッチ。太田剣はサックスの他にバスクラリネット、フルート、トランペットも吹き、楽しい雰囲気を演出。唱歌「春が来た」は伊佐津アレンジ。イントロの爽やかなフレーズは箏に合う。厳かな「和」に、洗練されたジャジーな要素を加えた平井景の緻密なアレンジ力とプロデュース力が光る。

箏曲「乱(みだれ)」は、師匠・宮本幸子氏を迎えた箏のデュオ演奏。師弟ならではの阿吽の呼吸。緊張感と互いに寄りそう温かい雰囲気が、音からも伝わってくる。

ヘッドフォンをしながらの初のスタジオ録音。「いい音楽になって嬉しい」と感動で涙ぐまれた姿がとても印象的だった。

もう1枚の【ヒストリー盤】も含め、まるで宝物のような楽曲の数々。過去から現在、そして未来に続く素晴らしい作品に仕上がっている。