『Running Man』/ 平井景

2016年10月19日発売
Bright Sun's Record (BRSR-CD008)
¥2,800+税

『Running Man』/ 平井景

ヒット作『SORA』から走り続けて7年。ドラムを操るメロディ・メーカー、ついに待望のセカンドアルバム完成!

メロディーに磨きをかけた、珠玉のオリジナル楽曲の数々

壮大でダイナミックな展開に、まるでドラマチックな映画を観たような、感動と爽快感が残る。

前作から引き続き迎える、NAOTO、榊原大、村上聖に加え、Andy Bevan、納浩一、柏木広樹という豪華ミュージシャンが勢ぞろい。活気あふれる熱演を繰り広げる。

ドラマーらしからぬ、そして最もドラマーらしい作品

最も大事にしているメロディを壊さず、それでいて限界まで自在に叩くドラミング。 スリリングなストーリー展開を生み出し、いきいきとしたサウンドにドラムが大きく貢献しているアルバムになっています。

極上の音質で、音量を上げて聴くとすみずみに散りばめた音の隙間まで楽しめる、自慢のクオリティです。


ご購入方法

1) レーベルのオンラインショップで購入する
ただいま、当サイトのみ、特典付きで先行発売中! いち早くお手元に!
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2) 平井景が出演するライブ会場で購入する
もちろん、ご希望によりサインをお入れします。
3) 一般の店舗で購入する
アマゾン、タワーレコード、HMV、ツタヤなどでご購入いただけます。

参加ミュージシャン

  • 平井 景 / Drums, Percussion
  • NAOTO / Violin
  • 榊原 大 / Piano
  • アンディ・ベヴァン / Sax & Flute
  • 納 浩一 / Acoustic Bass
  • 村上 聖 / Electric Bass
  • 柏木 広樹 / Cello

Recorded, mixed and mastered by Shinichi Akagawa (studio mimizuku)
Recorded at Why Nut's? (Chiba,Japan) on 7,8,9,10,29 June, 2016
Assistant engineer : Mitsuyoshi Kishida
Additional recording at Ahatanada Studios - engineered by Andy Bevan
Piano Tuner: Naohiro Takeda (Piano Technical Takeda)

Cover Design: Junko Hara (studio mimizuku)
Front cover art: Rei Hirai
Back cover photo: Nozomi Mitsui
Additional photos: Naoko Shimada, Hiroshi Kawakami

Co-Producer: Naoko Shimada

Producer: Kay Hirai


収録曲

  1. Running Man
  2. Folk Tale
  3. 展覧会と少年
  4. 憧憬
  5. Old Clock Tower
  6. April
  7. When I Left Home
  8. Foresta

※クリックで試聴できます(MP3ファイル)

All songs written by Kay Hirai


「Running Man / 平井景」プロモーションビデオ


ライナーノーツ

by 島田奈央子(音楽ライター)

1stアルバム『SORA』(2009年)のリリースから7年。オリジナル曲を詰め込んだスタジオ版としては、待望の2ndアルバム。この新作を、どんなに待ち遠しく思った事だろうか。 ドラマーとして、そしてコンポーザーとしての才能を発揮した前作『SORA』は、名曲が並ぶ名盤。自然を尊ぶ曲が多いこの作品は、今でも聴き返すたびに心が潤い、感動が蘇る。そう、時を超えても、長く愛聴される作品なのである。だからこそ、次なる作品には、それはもう、大きな期待を寄せてしまうのだ。

その待ちに待った新作が、この『Running Man』。トカゲが描かれた絵画のジャケットにしろ、タイトルにしろ、きっと予想していたモノを覆したことだろう。彼のイメージと相性の良かった"自然"をダイレクトに伝えるモノではなかった事に、驚きを感じたかもしれない。しかもジャズシーンという枠の中で考えると、かなりインパクトがある。 でも、平井景の数々の作品をご存知の方なら、なんだかしっくりとくる、そんな気にもなりはしないだろうか。固定概念に捉われない独特な発想と、メロディアスでポップな感覚との絶妙なバランスを持つ曲たち。さらにどの曲も映画のようにドラマティックに展開し、躍動感に溢れているから、タイトルと繋げていろんなシーンの想像が膨らむ。まるで絵の中のトカゲも、平井の音楽によって動きだし、走っているかのようにも見えてくる。 何よりも、平井景自身が常に走り続けている男、つまり"Running Man"の象徴である事は間違いないだろう。

彼が走り続けたこの7年間の事を少し振り返りたい。

1stリーダー・アルバム『SORA』の発売後、東京・原宿クエストホールや奈良・学園前ホールなど、全国のコンサート・ホールやライブハウスにて、NAOTO(ヴァイオリン)、榊原大(ピアノ)、村上聖(ベース)と共に勢力的にライブを行った。どの会場も大盛況。息の合う4人のプレミアムな演奏は、全国各地で、拍手喝采の盛り上がりをみせた。

またその頃から、レーベルのオーナー、プロデューサー、作曲家としての活動も活発になってくる。リーダー作を発表するにあたり、「ブライトサンズレコード」という新レーベルを設立。『SORA』以降、コンサートDVD&CD『平井景プレミアム IN CONCERT』の映像作品をリリースするなど、アートワークの拠点となっている。そして、旧友である長野・安曇野在住のピアニスト、伊佐津さゆりとの再会がきっかけで、"信州ジャズ"というコンセプトを発案し、自身のレーベルから2枚のアルバムを発表。彼が手掛けた"信州ジャズ"は、伊佐津のオリジナル曲と長野ゆかりの唱歌をアレンジした"和"のテイストをも感じさせる新しい日本発のジャズ。そのコンセプトと音は注目され、あっという間に全国展開していった。 豊富な演奏経験と音楽的知識はもちろんの事、アイディアとセンスに長けたプロデューサーとしての評価も高まり、その後、ベーシスト・平石カツミ、八ヶ岳南麓在住のシンガーソングライター・ナナマリらのプロデュースを続けて手掛ける事になる。 また作曲活動も盛んで、2014年度のNHK (Eテレ)『テレビで外国語』の"EURO 24"(スペイン・イタリア・フランス・ドイツ語 各講座)の番組オープニングテーマ曲の音楽担当に抜擢され、作曲・制作を行う。 また翌年には、NHK-AMラジオ『ポルトガル語入門』『まいにちイタリア語・入門編』のテーマソングも担当。その他にもCMソングを手掛けるなど、作家活動の幅にも広がりをみせている。

様々な活動をこなし、目まぐるしい毎日を送っている平井だが、そんな中でも、自身のライブは手を抜かない。その抜かりのない1つに、出来たばかりの新曲をよく持ってきては披露する。実際にバンドで音を出した瞬間、平井節の美しいメロディが広がる。譜面を書いている段階で、既に頭の中には色んな楽器が鳴っているのだろう。曲の中で、演奏がドラマティックに展開しやすいように、ちゃんと上手く構成されているのだ。よく彼は、「曲の道筋はつけるけれど、譜面に指示は書き過ぎないようにしている」という。それぞれの演奏が活きる自由な部分と、キチッときめる緊張感と、その両方があるからこそ、名曲、名演奏として残るものになるんだろうと思う。 是非、この"平井景スペシャル"と銘打つ彼のライブに、足を運んでいただきたい。きっとジャンルの壁を超えた、驚きと感動と楽しさが見つかることだろう。

本作『Running Man』のタイトル曲は、まさに書き下ろしの新曲。アルバム全体を見て、必要な要素を盛り込んで曲を書き足す、彼の常套手段だ。それに対して1番古い作品は「When I Left Home」で、初めて作曲して人前で披露した曲らしい。「April」「憧憬」は、彼が参加するピアノトリオ「秀景満」のライブでも演奏されていたもので、以前から人気の高い曲。「Folk Tale」は、CD『SORA』の制作時には既にライブでもお馴染みだったが、敢えて温存した名曲。遂にここにきて、陽の目を見る事になった。そして、「展覧会と少年」「Old Clock Tower」「Foresta」は、2014年~2015年までの2年間、平井のクラシック音楽的要素を形にした、平井景スペシャル"五重奏団"という活動の中で育った楽曲たちである。前作『SORA』に収録されていた「夜会」もそうだが、これらの壮大な組曲のような作風も、平井景の持ち味である。ラストの「Foresta」は、ヴァイオリン、チェロのアンサンブルが入り、まるでオーケストラのようなゴージャスなサウンド。レコーディングの時、彼はメンバーに「この曲で空に飛びたい!」としきりに伝えていた。空撮映像を思わせる爽快で軽快な演奏だ。 今回は、前作にも参加しているNAOTO(ヴァイオリン)、榊原大(ピアノ)、村上聖(ベース)に加え、Andy Bevan(ソプラノサックス、フルート)、納浩一(ウッドベース)、柏木広樹(チェロ)が参加。またトップエンジニア、赤川新一の手により録音。この強力な布陣で、平井景の描く世界をよりスケールの大きなもの、いきいきとしたものにしている。

目を瞑って聴いていると、無我夢中で走る少年の姿が浮かんでくる。その少年が、やがて旅に出て、その土地の民話と歴史を知り、絵画を眺め感動を知り、人が行き交う街で時の流れや別れの寂しさを知り、少しずつ少年が大人になっていく。アルバム1枚を通して、そんな人生のストーリーが見えてくるようだ。 まるで壮大な映画を見たような感動と充実感、爽快感を、是非一人でも多くの方に感じて欲しい。