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(2005/12/25)

『美』と『凄』

銀盤の芸術「フィギュアスケート」を観て、

その『美しさ』に感動する。


その曲線の美しさ、流れの美しさ。
それは、単純な流線型ではない。

波のような「緊張と緩和」の連続。
ドキドキ感がグワァーっと来て、それを抜けた瞬間に歓声と拍手が起きる。
そして、また緊張へと向かう。

技術的に細かく採点されているが、
私には知ったことじゃない。

ただただ、グッと「くる」か「こないか」しかない。


そこには、熱い躍動感があり、スピード感がある。

バラード調の音楽で優雅に見せるには
さらなるスピード感が必要になってくると思う。
まったりゆるい感じは、
壮大で優雅で気持ち良さそうな印象にはつながらない。


「鋭く」そして、かつ「しなやか」
これは美しい。


私が『 美しさに感動する 』とき、
その奥に『 すさまじい 』ものを感じているように思う。

ただポケーっと「キレイだなぁ・・・」と感じている程度では感動しない。


私が感動し、結果的に上位に評価される選手は
やはり、とてつもなく『すさまじい』。。。

そこに至るまでの努力や自信、
そして強力なプレッシャーを必死で乗り越えようとする精神が、
その姿や表情にあらわれている。

「すさまじい精神力」

スロー再生などで見たことがありますか。
限界的な回転ジャンプをしている時のあの形相。

一瞬の美しい技にも、
精神的、肉体的な「すさまじさ」が存在しているとき、
それを肌で感じて、人は感動する。


まったく同じ演技は二度とできない、という意味では
まさに『ライブ!』

全てをほんの数分間にかける
すさまじいライブ。

これは、悲壮感が漂うものとは全く違う。
荒々しく殺伐としたもの、肉体を酷使したものでもない。

リラックスした肉体、その瞬間に溶け込む集中力を
最後まで持続できる『すさまじさ』に心が触れる。


やはり私が『美しさに感動する』とき、
その奥に『すさまじい』ものを感じているように思う。


今まで語ったことは、
ドラミングや音楽の話に置き換えることができる。

難易度の高いウルトラ技!を羅列することに意味を感じない。


『美しさ』に触れ、感じるココロを持ち続けたい。


そして、「曲線の美しさ」 「流れの美しさ」を

私はいつまでも求めていきたい。


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