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(2001/04/23)

汚れた自分!?

このホームページには私のライブ・スケジュールが掲載されておりますが、
その他にも当然いろいろな現場で演奏をしております。
ただ、一般のお客さんに告知しても観ていただけないものは
割愛しておるわけです。

先日(01/4/22)、とあるヴォーカル教室の生徒さん達のリサイタルを
ピアノトリオでお手伝いするという仕事がありました。

歌を歌うのは8歳の子供から中高生を中心とした生徒さん達。
バックを務めるのはグレートピアニスト(私はこう呼んでいる)西直樹さん、
ベースに俵山昌之さん、そして私。

なんとまぁ、贅沢なバックで歌を歌えることでしょう!
主催の方と西さんが懇意な関係でのことだと推察しますが。

総勢25組! 我々、譜面読みまくり!

しかし、どうしてどうして。
子供達の歌の感動的なこと!

今となっては素人さんと演奏する機会は少なく、
確かに大変なことも多々ありはしました。

でも、8歳位の男の子に
久石譲の曲("もののけ姫"のテーマソングが代表的で、これに似たものが多い)
を直立不動でまっすぐに歌われた日にゃあ、
グッとくるってもんですよ。
もはや歌の音程とかリズムなんて関係ない。
ただ引き込まれる感じ。

どの子も歌に対して純粋で裏がなくて・・・・心が洗われる一日でした。
いつの間にか汚れてしまっている自分に気付かされる。(笑)

ほんと、中途半端なプロ(私も含めて)より心に訴えるものがありました。

私なんかこういう音楽の仕事をしていると
「技」とか「経験」とかが重要という部分もやはり否定できず、
いやむしろ重んじて
あらゆる角度から音楽に情熱を注いできているわけですが、
その子達のように
「何の意図も企みもなく、ただ歌いたいから歌う」
という姿勢を 目の当たりにすると、
いろいろ考えさせられてしまいますなぁ・・・。

私は基本的に歌が好きで・・・・・、
これは「自分で歌うのが好き」というより「聴くのが好き」という意味ですが。
因みに田原俊彦の真似して歌うのは得意です。

もとい!

そうそう、私は歌の説得力にかなうものはないと思っていて、
ディナーショーやコンサートの仕事でも
その歌手の調子が良かったりすると
ドラムで入るのを忘れて聴き惚れてしまうという失敗も
何度かあるほど (おっと、これはいけない(笑))
歌を聴くのが好きです。

人を感動させるということは、とても難しいことですね。
そう言えば自分自身、感動するという経験が
昔ほどは無くなってしまったような気がする。

う〜ん、この機会に
「歌心」(うたごころ)について
もう一度考えてみるとするか・・。

皆さんはどういう時に感動を覚えますか?

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